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語られる歴史は真実とは限らない

とある人のBLOGを眺めていたら

・遊就館の展示を見た
・確かに日本の教科書に書いていない歴史や事件が多く展示してあり、日本の本当の歴史が解る場所だと感じた。
なぜ教科書は本当の事を書かないのだろう!?
まあ、答えは分かっているケド…。



あった。
おいおい、本当に答えはわかっているのか?

教科書は本当のことを書かないのではない
「本当のこと」がこれだ!と
断定することはできないんだよ。

歴史は常に
その時代を生きている人の目線で語られる。
そう
語られる歴史は1通りではないのだ。

歴史書は
生き残って権力を手にした側からの視点で
記述されるものだ。
権力を手にした側が公教育を行うのであれば
彼らの正しいと思うところにのっとって
教科書は記述されてこそナンボなのだよ。

有史以前については
考古学的手法の変化によって
歴史が大きく書き換えられることがある。
(ここまでくると自然科学の領域だw)

うちの老母に言わせると
戦前の教育は
あまねく全体主義をいきわたらせた点では大成功で
戦後の教育は
お題目通りに育った人間は皆無である
という点で大失敗なのだそうだ。
その老母
「墨を塗れ、焼け、という指示に従わず
教科書を残しておくという知恵が浮かばなかった」
(原本のまま残しておけば、戦前の教科書の資料としての価値は高い)
ことをいまだに「やっちまった!」と
思っているそうな。
『お上の言うことを無批判に信じない』
『自分とは違う主義主張の持ち主を叩き潰して喜ばない』
そういう精神の持ち主の育成を
戦後の教育は目指していたはずらしいんだが
・・・
やっぱり失敗だな(苦笑)


なお、さっき図書館でこの本を読んだところ
養老氏は
日本人は何でも水に流してしまいたがる
靖国という場所があることによって
記憶を形としてとどめることができることに
意義がある
(肯定する考えも、否定する考えも、形がなければ水に流されてしまう。ということか)
と。
であるならばますます
正しい歴史がある場所ではなく、
一つの歴史認識が形を成している場所、ですかね。



有名人が問題発言したら
「それはよろしくない」とのお墨付きがあるがごとくに、
叩きまくるんだもんねw

「悪意(≒知っていること)があって発言するものは
 自らの計算があるので
 しっかり謝罪もするし、くりかえさない。
 
 善意(≒知っていない)で発言するものは
 何が問題なのだか気づかないので
 周囲ががどうしようが、繰り返す
 そういうものだ」
とは
大半の人は子供の時に聞かされることなく大きくなるのだろう。

by gabefunyaa | 2008-02-29 11:18 | テーマトーク | Trackback | Comments(2)

Commented by at 2008-03-01 03:05 x
ブログにコメントありがとうございます。
遊●館が近年、どっかの国が最近になってどういうものがあるのかと言う情報を知って、クレームをつけてきたら、政治的な指示で撤去するなんて話があった気がしますけど、そうだとしたら矛盾するよなと自分は思いますけど・・・・。
歴史で言えば、あそこは元々は別の目的で造られたのをそっちのけで話すことが矛盾だと思います。

女性タレントが中退になったニュースは何故だか訴訟した側が全面的に悪いと言う意見が多かったのが非常に気になって、取り上げました。
案の定過去に芸能活動をしていた先輩が居た事や、内部進学が主流で彼女の中退が決まった頃に系列大学、短大への進学が確定する時期だった事が分かり、彼女のブログに学校も友達も大好きだと言う意味深なコメントがあり、勝ち目のない裁判をするのも親の愛情だったのではないかと自分は思っております。
おかげで、エレベーター式の私学の嫌な部分も分かりましたし・・・・。
Commented by antsuan at 2008-03-02 06:59
遊就館を見た事ありますが、何であんなところに殺人兵器を飾っておくのかと思ってしまいました。死んで逝った人は決してそれを使いたいと思っていたはずは無いと思うのですよ。
今の日本人は「人種差別」に鈍感すぎると思うのですが、、
民主主義の米国が焚書をしていたことももっとはっきりと抗議すべきでしょうね。

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